児童自立支援施設ってどんなところ?

児童自立支援施設では、不良行為をした児童や、
不良行為をする恐れのある児童、家庭環境の状況から
生活指導を必要とする児童を預かり、指導し、教育をしています。

 

そして、児童自立支援施設は、家庭的な雰囲気の中での養育に
重点を置いているため、児童自立支援専門員や児童生活支援員が、
入所している子ども達の親代わりになっています。

 

施設に入所してくる子どもは、何らかの傷を心に負っており、
それが不良行為という形で噴出したケースが多く見られます。

 

そのため、その子ども達への指導には、
細心の注意と知識が必要です。

 

共に生活をしながら、子どもの不良性を取除くという
根気の要る仕事ですが、やりがいはあります。

 

また、子どもの義務教育は、一般の学校ではなく、
施設内で行います。

 

そのため、教員や非常勤講師なども働いており、
自立するために必要な学習だけではなく、
将来性を考えた、質の高い教育を提供しています。

児童自立支援施設で働いている人の職種

児童自立支援施設では、施設長、事務員、児童自立支援相談員、
児童生活支援員、医師、栄養士、料理員などが働いています。

 

・児童自立支援専門員

 

児童自立支援専門員は、
問題を抱える子どもを保護し、教育する「教護」を行うための専門員で、
施設では、入所している子どものお父さん的存在として活躍しています。

 

児童自立支援専門員になるためには、
大学で心理学などを学び、その後一年、児童自立支援事業を経験すると、
資格を得ることができます。

 

・児童生活支援員

 

児童生活支援員は、保護を行う職員のことで、
保育士の資格を持つ人が、児童生活支援員になっています。

 

そして、施設のお母さん的存在として活躍しています。

児童自立支援施設で働いている人が持っている資格

児童自立支援施設で働いている人は、社会福祉士や社会福祉主事、
保育士、医師、栄養士・管理栄養士、調理師などの資格を持っています。

児童自立支援施設の施設概要

児童自立支援施設には、不良行為をしたり、不良行為をする恐れのある児童や、
家庭環境の状態から生活指導の必要性があると判断された子どもが入所したり、
保護者の下から通ったりしています。

 

この「不良行為」とは、窃盗や傷害、浮浪、空き巣、すり、詐欺、放火などですが、
児童自立支援施設は、懲罰的な施設ではなく、
「保護者からの相談や学校、警察からの通告、
家庭裁判所からの送致を受けた児童」が対象になっています。

 

そして、これらの児童を入所させたり、通所させたりして、
指導を行っています。

 

そして、児童自立支援施設では、家庭的な温かさの中で
成長させることが必要と判断された子どもが入所しますから、
職員は、プログラムを作成し、
児童は、そのプログラムに沿って学習をします。

 

起床、朝食、登校、学習、部活動、夕食、自由時間、入浴、就寝という
日常のサイクルを通して、規則正しい生活を身につけさせ、
子ども達の不良性を正していくのが、職員の仕事です。

 

また、生活指導や学習指導、職業指導などを行い、
温かく支援の手を差し伸べ、社会復帰へと導きます。

児童自立支援施設へ入所する児童とは

児童自立支援施設は、「保護者からの相談や学校・警察からの通告、
家庭裁判所からの送致を受けた児童につき、
児童自立支援施設に入所させて指導を図ることが必要と認めた場合。」、
「少年法に基づく家庭裁判所の保護処分の決定に従って
入所措置を採る場合。」の理由で、
児童相談所や家庭裁判所が入所決定をした児童が入所します。

 

より矯正指導を必要とする少年は、「少年院」に入所します。

児童自立支援施設の将来性

児童自立支援施設は、児童福祉法に基づいて、
国、都道府県、政令指定都市での設置が決められています。

 

児童虐待や育児法規などの問題が社会問題ともなっていますが、
このような背景があることにより、
児童自立支援施設の役割も、少しずつ変化してきています。

 

虐待や発達障害を持った子どもの割合が増えているため
最近の法律の改正によって、児童自立支援施設への入所対象は、
「家庭環境その他環境上の理由により生活指導を必要とする児童」が加わっています。

 

少年犯罪も低年齢化しており、14歳未満の子どもが、
不良行為をし、少年院に送致されるケースもあります。

 

今後は、根本的な見直しも必要ですし、
児童自立支援機能の充実・強化が検討していかなければなりません。